3. 品詞とアクセント
そういや、アクセントについて聞いてなかったや。さっきは勘で後ろから2音節目に強勢アクセントを置いたけど。
あら、それはどうして?
勘って言ってんじゃん!
カンペではなくて?
か、堪忍グペーパー!(>人<;)
そらが言ったように、ロジバンでは基本的に単語の後ろから2音節目を強く読めばいいよ。
(無視かよコイツ) 女の勘は当たったわけだ
でも実際は品詞によって微妙にアクセントの付け方が違うから、今回はついでながら品詞をやろう
ロジバンで「品詞」といえば、それは同時に「形態論」でもあります。どういうことかというと、
綴りでその単語の品詞が何か分かるってことでしょ?形態ってのは「単語の形」ってことだよね
(なんで食い気味) その通り。大きく分けて次の3つに分かれます。
- brivla (内容語) : アポストロフィ(’)、曖昧母音(y)を抜いて語頭五文字の中に連続子音があり、母音で終わる
- cmavo (機能語) : 語頭以外には子音がなく、連続子音もなく、母音で終わる
- cmene (名称語) : とにかく 子音で終わる 。さらに最近は 両端にピリオド がくる。
ここでいう「子音」に h の音、つまりアポストロフィは含まれていないから注意してね。
表にするとこんな感じ。
訳語 | 語末 | 最初の5文字に連続子音がある | 語頭以外に子音を含みうる | |
---|---|---|---|---|
brivla | 内容語 | 母音 | ○ | ○ |
cmavo | 機能語 | 母音 | × | × |
cmene | 名称語 | 子音 | 自由 | ○ |
フローチャートのがわかりよいかも。こんな感じで。
そうだね。「語末が子音かどうか」と「連続子音が(語頭5文字に)あるかどうか」の2点が大事!
それから、cmavo は「語頭以外に子音がない」という性質のおかげで、分かち書きしなくてもOK です。たとえば、{pu zi ze’u ri’a vi ve’a} というのを {puzize’uri’avive’a} と書いても大丈夫。
スペース削減できていいかも。でも、「こんな単語見たことない!」ってなる前に複数のcmavoの連なりかどうかチェックしなきゃだね。
アクセント再考!といっても、まあ、これだけだけどね。
- brivlaとcmene : 後ろから2音節目
- cmavo : 自由。ただしbrivlaの直前にあるときはアクセントをつけない。
アクセント最高!機能語だけなんかややこしいね。まあでも例外なくアクセントをつけずに読めばいい話か。
うん。…あと、cmeneについては「アクセントの音節を大文字にすれば後ろから2音節目でなくてもいい」っていう例外があるんだけど…
「原則、後ろから2音節目」でとりあえずはいいよ、面倒だし!
○×問題
- cmavoの訳語は「機能語」である。
- brivlaの訳語は「名称語」である。
- cmavoは必ず語頭に子音がくる。
- ロジバンでは固有名詞は形態論上の制約により、必ず子音で終わらなければならない。
- cmavoのアクセントは自由であり、どんなcmavoにもアクセントをつけることができる。
- brivlaのアクセントは必ず、後ろから2音節目であるが、この際、曖昧母音(y)はカウントしない。
-/-問正解!