4. 文の基本構造

sor2
発音も品詞もやったことだし、これで心置きなくロジバンの文法に取り掛かれるってもんよ!どんとこい!超常文法!

koc1
よし、まずは平叙文からやっていこう。平叙文というのは、要は

何が (何を) (何に) (何へ) どうする/どうであるか

を表す文だよね。つまり、文というのは、「何」を表す部分と、「どうする」を表す部分からなるよね。

sor1
まあそりゃそうだよね。「私はこれを食べる」なら「私」「これ」が「何」を表す部分で、「食べる」が「どうする」を表す部分だよね。

koc5
だね。「「何」を表す部分」とか「「どうする」を表す部分」ってちょっと長いから、論理学の用語を借りてそれぞれ「」、「述語」と呼ぶことにしよう。

sor5
ちょっと頭の整理を…。えっと、まず、「文は述語と項からできている」。
それから、「述語は「どうする」を表す部分のこと」で「項は「何」を表す部分のこと」。どう?合ってる?

koc5
バッチリ

sor2
よし、じゃあ続きをば。

koc1
ほいほい。
ロジバンで述語になれる語句はすべてこんな感じで定義されてます:

x1とかx2は項の入る場所、つまり「何」に番号を振ったものだと考えて。

そして、番号の順に項を並べて、その間に述語を挟み込めば文が完成します! あら簡単!

sor1
えっと、こういうことかな。

[項1] [述語] [項2] [項3] [項4] …

sor5
述語はどの間に挟めばいいの?

koc1
どこでもいい けど、大抵の人はソラが書いたみたいに 1番目と2番目の項の間に述語を入れてる ね。

sor2
ふーん。なんか英語っぽいね。

koc4
いわゆるSVO言語に似た語順だね。なんか適当に単語を並べとくから、問題を解いてみて。

★項として使える語★

mi
do
あなた
zo'e
何か、誰か、それ
ti
これ
ta
それ(聴き手の近くにあるもの)
tu
あれ
ra
彼、彼女、それ、彼ら、彼女ら、それら

★述語として使える語★

ninmu
x1 は女だ
citka
x1 は x2 を食べる
zunle
x1 は x2 に対して x3 から見ると左方/左側にある
sanli
x1 は x2 (所)に x3 (脚/支え)で立つ
nelci
x1 は x2(物/事)を好む/好き/気に入っている

sor1
項を並べて、述語を挟み込むだけだよね。えっと、

  1. mi ninmu
  2. do citka ti
  3. ra zunle tu mi
  4. ra sanli tu zo’e
  5. mi nelci do

かな?

koc5
そうそう。それで合ってるよ。

述語と項の言葉の意味をしっかり理解してほしかったから少し長引いたけど、実際に文を作るとなると大したことしてないでしょ?

sor2
うん、下手すると英語よりシンプルかも。「彼女は私から見てあれの左にある」なんて英語で言えるか自信ないや。

koc2
次は課外授業!ちょっと行きたい町があるんだけど…

sor7
おーいいね!おでかけ!


○×問題

  1. ロジバンの文は項と述語からなる。
  2. 1文につき、項は2つ以上存在してはいけない。
  3. ロジバンの文では、1番目と2番目の項の間に述語を置くのがデファクトスタンダードとなっている。
  4. 単語{mi}と{do}はそれぞれ順に「私」、「あなた」という意味である。

-/-問正解!


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