6. 複合語(tanru)

sor7
クレープ美味しい!にしても、ほんとに猫いっぱいいたね!

koc4
うん、美味しいね… (ダイエットが…)

sor2
クレープ食べたら元気出てきた。さっきのでロジバンの基本的な文は結構さくさく作れるようになった気がする!

koc1
ロジバンの基本的な文が書ければ、あとは項や述語を肉付けしていって、より豊かな表現力を身につけるだけだよ。まずは述語の表現力をもう少し広げてみよう。

述なれ語を連ねることで tanru を形成することができる

koc1
述語として使える語、述語になれる語、名付けて 述なれ語 は連ねることができます。この連語のことをtanruって言うよ。こんな感じ。

blanu
x1 は青い
kanla
x1 は x2(本体)の目
mlatu
x1 は x2(種類)のネコ科動物

sor1
修飾語として使えるってこと?

koc1
そうだね。ここで覚えていてほしいのは、ロジバンの修飾関係は必ず一通りに定まる ということ。

sor2
へー。じゃあ修飾関係の読み違いが起きないんだ。

koc5
だね。ロジバンはtanruの修飾の仕方を厳密に定めてるから。でもその代わり「こう言うつもりがそう言えてない」って事態が起きることもあるから気をつけてね。

修飾の仕方は実に簡単!左側の部分がすぐ右の語をどんどん修飾していきます

stedu
x1 は x2(本体)の頭
xunre
x1 は赤い
finpe
x1 は x2(種類)の魚
citka
x1 は x2 を食べる

sor1
なるほど。日本語の「頭が赤い魚を食べる猫」だと、色んな修飾構造の解釈があるもんね。

koc2
ロジバンの大きな特徴に「構文厳密」ってのがあってね、tanruの修飾構造が一通りに定まるのも、これのおかげ?これのせい?なんだよ。

sor7
ロジバンはしっかりものだなー

tanru は柔軟な意味をもつ

koc1
tanru は「X と関係のある Y」「X 的な Y」みたいにかなり緩い関係を意味します。

例えば、

は「目が青い」のかもしれないし「毛が青い」のかもしれない。もしかすると、「飼い主の服の色が青い」のかもしれない…。
tanru は柔軟な解釈ができるから、文脈次第で色々なことが表現できるよ。

sor1
なるほどね…。まあでも相手は人間なんだから、「よくある解釈」みたいなのはありそうだよね。

koc1
そうだね。普通の状況なら、直観的に捉えればいいと思うよ。

tanruもまた述なれ語である

koc1
tanru も述語として使えます。PS(Place Structure)は最も右にある語と同じになる よ。
たとえば、{blanu mlatu} も {stedu xunre finpe citka mlatu} も、{mlatu} と同じPSを持ちます。


○×問題

  1. tanru は述なれ語を連ねることで作ることができる。
  2. tanru は必ず一通りの構文解釈をとる。
  3. tanru の意味は必ず1つになる。
  4. tanru {blanu kanla mlatu} の修飾関係は ((blanu kanla) mlatu) である。
  5. 流石に {blanu mlatu}で「青い家に住んでいるネコだ」という意味には使えない。

-/-問正解!


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